日本七宝作家協会

第50回 日本七宝作家協会国際展(公募) 選評
文部科学大臣賞  
西桶 昭子
Nishioke Akiko
《 有線七宝合子「真夏の狩人」》
審査委員 白幡 明
(公益社団法人 日本工芸会理事・諸工芸部会部長/公益社団法人 日本七宝作家協会顧問)
変形の合子である。変形の蓋物は合口が難しい。胎は通常プロに発注するがこの胎は本人が打った。 平物は多いが立体は少ないだろう。
色使いは地味であるが、大きく全体に広がる「蜘蛛」の網。蜘蛛はそこには不在。なんと「身」の」底に沈む。正に狩人。アイディアに敬服する。 この表現力は秀逸。素晴らしい作品に出合った。
造幣局理事長賞  
飯髙 瑞子
Iidadka Mizuko
《 ロマンスの森へ 》
審査委員堀口 光彦
(千葉県美術会参事/東京藝術大学名誉教授)
七宝作品としては大画面の力作にかかわらず、第一印象がおおらかで、穏やかな
気持ちの和らぐ作品となっている。作者の作品にこめた情感が、素直に表現されていて好感が持てる。
画面構成は、おもいきった長方形を、逆S字の曲線の柔と、中央の台形の直線の
剛の対比、色彩の暖色と寒色の対比等で、緊張感のあるものにしている。
日本七宝作家協会会長賞  

馬場 智与子
Baba Chiyoko

《 チョーカー「熱い砂」 》
審査委員  三木 稔/td>
(ジュエリーデザイナー・ミキスタジオ代表/東京藝術大学非常勤講師/公益社団法人 日本ジュエリーデザイナー協会会員)
昼間の砂漠と、夜の砂漠の対比。
”激しさ”と”癒し”の両面を合わせ持つ砂漠が視覚的に表現され、詩情溢れる作品となっています。 特に美しい砂の文様が効果的に用いられ、ジュエリーの中に
物語性を感じさせます。
審査員特別賞  
山科 千惠子
Yamashina Chieko
《 蒼い環礁 》
審査委員  原 典生
(文化学園大学名誉教授/公益社団法人 日本七宝作家協会顧問)
七宝固有の透明色感と豊色を存分に生かしつつ、スプレーペイント技法を巧みに応用して、ミクスト・メディアとしての表現に成功した。
現代美術を強く意識した意欲作である。

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