日本七宝作家協会

 

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第44回 日本七宝作家協会国際展 選評
文部科学大臣賞
作品:省胎七宝「ふじ」 16×16×21 高尾 淳子
選評:審査員 櫻井 鶴也 (公社)日本七宝作家協会顧問
 七宝工程で一番複雑な技法 (七宝表面を塩化ビニール塗料で覆い、裏釉も濃硫酸で溶解、素地銅は塩化第2鉄で熔解)
 ふじの花瓶は、造形・発想・色彩の感性が素晴らしい。有線七宝ならではの技法が充分に生かされ、特にふじの花の流れが美しく、見れば見るほど心が癒される。全体の文様が、美と生活と文化の調和をテーマとして、独特な表現をあらわしている。自由な感性で、モチーフをアレンジし、充実した、稀に見る省胎七宝と云えます。

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造幣局理事長賞

作品:Flower of Moon 40×30 西田 幸子

選評:審査員 三木 稔(ジュエリーデザイナー)

 南国で咲くサガリバナは、一夜限りで花が落ち、川辺に落ちた花は、やがて海へと流れて行く。
幻想的な花の美しさが、しっかりしたテクニックで表現され、品格のある作品に仕上がっている。


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審査員特別賞(国内)
作品:有線七宝小箱「秋夕」 10.5×15.5×6.5 今田 澄
選評:審査員 白幡 明 (社)日本工芸会諸工芸部会 部会長

 小箱である。少々暗い感じではあるが、「秋夕」と云うことで許せる範囲であろう。
レイアウトされた絵も、うるさくなく品良くまとめあげた優品であろう。


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日本七宝作家協会会長賞
作品:ペンダント"早春" 14×22×40 曽我 壽佳子
選評:審査員 白幡 明 (社)日本工芸会諸工芸部会 部会長
 ひかえ目な色使いが優しい印象をかもし、好感が持てる。
ポイントとなる真珠が輝きを倍加している様だ。嫌味の無い優品となった。

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審査員特別賞(外国)
作品:RONDO 45×45 Aino Stranden-Sorvisto
選評:審査員 永井鐵太郎 (日展理事)
 静かに描かれた背景の中央に、金箔で表現されたロンド、静寂の中に男女の楽しげに躍動する姿態を、軽やかに表現した作品である。

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上野の森美術館賞
作品:紅い花 102×82 飯田 欣子
選評:審査員 永井鐵太郎(現代工芸常務理事)
 主題の紅い花をシックな紅色で大きく描き、周囲を黒地、白地、金地でそれぞれ花柄をあしらい
一層際立たせて、品格のあるカラーハーモニーをうたいあげている。
見る者を心地よい気分に高揚させる、秀でた作品である。
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